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【移住コラム】宇宙をテーマに新しい教育プログラムをつくる 街に惹かれた福岡に「恩返しをしていきたい」(久保田啓介さんインタビュー:後編)

福岡という街に魅力を感じて移住をしてきた久保田啓介さんのインタビュー記事後編です。前編では福岡に来るまでのお話をうかがいました。今回は福岡に住んでみての印象や、今後の展望をお話していただきます。

人のつながるスピードが圧倒的に速い

福岡に住んで3年近く経つという久保田さん。福岡という街をどう見ているのでしょうか。

久保田さん:特徴的だなと思ったのは、人のつながりです。意識して広げようと思っていないのですが、横のつながりが広がるスピードが東京や大阪と比べて速いので、共通の知り合いが話のネタになるのはよくありますね。住みやすさは思っていた通りでした。

せっかく福岡にいるので、福岡という街に何か貢献したり、恩返ししたりする機会も作りたいですね。スタートアップを積極的に支援している街なので、将来的に「あ、この企業も福岡発なんだ」と言われるようなスタートアップを自分なりに支援していきたいですね。

福岡にいて意識しているのは、無意識レベルで考えが凝り固まらないような環境にならないことです。例えば福岡の情報感度は東京やサンフランシスコと比べると、低くなっています。自分では変わってないつもりでも、もしかしたら情報感度が下がっているかもしれない。そうならないためには、積極的に情報を取りに行ったり、福岡以外の場所に足を運んだりすることが大切だと思っています。

「宇宙」をテーマにした教育プログラムを作りたい

ROBBOの共同代表を退いた久保田さん。今後はどんなことをやっていくのでしょうか。

久保田さん:子どものクリエイティビティを伸ばす事業や取り組みをやっていこうと思っています。僕自身がどの国にいても仕事ができるのが理想のひとつです。例えば世界中の子どもたちを対象にした教育プログラムを作って、オンラインで授業や講義ができれば世界中で仕事ができます。

そうなれば日本にこだわる必要もないんじゃないかなと思っています。でも、福岡は好きなので、国内では福岡に拠点を持ちつつ、「今月はこの国、来月はあの国」と世界各地を回っていきたいですね。

今の僕のホットワードは「宇宙」です。知り合いに勧められてマンガの「宇宙兄弟」を読んだんです。面白すぎて、2日間で全巻を読破したほどです。

宇宙って、ロボットやプログラムをめちゃくちゃ使うんです。惑星探査車のローバーも遠隔で操作しますし、地球からゴーグルを着用して宇宙や惑星でロボットを動かします。ロボット工学がこれだけ宇宙につながっているって思うと単純にワクワクしちゃうんです。

宇宙や地球全体の視点で物事を考えると、全ての人にとって当事者意識が生まれると思うんです。例えば国際宇宙ステーションの中には「ひとつの平和」があると思うんです。いろんな国の人がいて、人種や信仰も関係なく偏見もない、ひとりの人間として尊重し合っていると思います。

福岡市では、様々な社会課題を解決し、持続可能で快適なまちづくりを目指すプロジェクト「Fukuoka Smart East」を展開していて、2021年にはJAXAの衛星データを活用したまちづくりのワークショップがありました。僕はそのワークショップに参加していて、そのときにJAXAの人たちとアイデアを出し合ったのですが、宇宙の視点で物事を考えると、自然と視座も上がり、効率的に物事を考えることができました。

これまでは「ロボット」「教育」という掛け合わせで何かできればと思っていたんですけど、「宇宙」というワードで見ると、視点が一気に引き上がった感じがしました。将来的には「宇宙」をテーマにして子どもたちのクリエイティビティを伸ばす教育システムも作ってみたいですね。

取材後記:結局、福岡生活は何とかなる

移住のきっかけは人それぞれです。久保田さんの場合は福岡という「街」に惹かれてやってきましたが、私の場合は福岡の「人」に惹かれてやってきました。

福岡に住んでもうすぐ2年になる私ですが、住んでみて気づくのは思った以上に県外からの移住者が多いということでした。九州各地から進学や就職でやってくる人も多いですが、九州以外から移り住んでいる人も、それなりにいます。

なので、久保田さんのように縁もゆかりもなく、さらにほとんど知り合いがいない状態でも、福岡での生活ってなんとかなるんだなと。(久保田さんの場合は圧倒的なコミュニケーション力があるので、どこいっても生活できそうな感じはしますが…笑)

ただ、福岡人は基本的にはウェルカムな姿勢だし、起業など新しいチャレンジをする環境も整っています。前回インタビューした福澤さんや久保田さん、私を含めた福岡在住のチャレンジャーと交わるという意味でも、福岡という街はさらに魅力的になっていくのではないでしょうか。

今後も福岡に移住したチャレンジャーの話を聞いていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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