【移住コラム】自分を知ってもらう行動力があれば、東京でも地方でも何とかなる
今回は、起業してまだ日が浅い人や、起業やフリーランスに関心がある人に向けたコラムをお届けします。
起業・独立に至るまでには人それぞれの経緯があります。「好きなジャンルで思い切り働きたい」「今の会社で働き続けるのがしっくりこない」など、それぞれの思いや事情で組織を離れた、もしくは離れようと思っていると思います。
僕の場合、放送作家として所属していた事務所を2019年秋に辞め、独立しました。そのタイミングでテレビの仕事も離れました。条件面などが折り合わなかったためで、出来ることなら続けたかった思いもあり、決断を下すまでに1ヶ月ほど悩みました。
独立してからは最初にしたのは「とにかくランチの予定を埋める」でした。テレビの仕事を手放して減った収入を埋めるべく、ありとあらゆる業界の方とランチの約束をしました。独立から2ヶ月で20人ほどランチをしたと思います。
とはいえ、「仕事をください」とストレートなことを言うのはややもすると失礼に当たるので、独立の報告や、マスコミ業界の動向、自分が知っている業界の最新事例などを雑談に盛り込みました。「木村と話をすれば、何かしら持って帰るものがある」と思ってもらいたかったんです、事前にニュースなどを見てインプットをすることもありましたね。そのときは、仕事につながらなくてもいいかなーと思いながら日々を過ごしていました。
独立して初めて仕事につながるキッカケになったのは、3ヶ月ほど経った頃。PR・ブランディング講座を展開している起業家さんとランチをする機会をいただいたときで、「マスコミ目線でのアドバイスを講座してほしい」と依頼を受けたんです。
「そこに需要があるのか?」と最初は思いましたが、いざ講座でアドバイスをしてみると、受講者から好評だったんです。不思議でしたね。
その後、ライター仕事の依頼も受けました。放送作家として台本執筆はしていましたが、テレビ・ラジオ以外の原稿執筆は殆ど経験がなかったので、最初は戸惑いました。でもやってみると楽しくて、出来上がった原稿は好評でした。
ここまで僕の事例を話しましたが、起業したりフリーランスになった人の中には、なかなか仕事の発注が来ないという人もいると思います。そんなとき、振り返っていただきたいのは「自分の行動量」です。
本を読んでインプットすることは大切です。でも、その知識も誰かの役に立ちたいからこそ入れているものです。誰かの役に立つには、まず「誰か」に自分を知ってもらわないといけません。
自分を知ってもらった上で、ランチでも飲みの場でも仕事でも、「誰かに役立つ自分」にならないといけないと思うんです。会社員なら決まった時間を働けば一定のお給料が頂けますが、起業・独立すると仕事とプライベートの境目も曖昧になっていきます。
僕は福岡に移住して1年ほど経ちました。1年前はそんなに知り合いがいませんでしたが、独立したてのときにいろんな方々とランチをした行動力が実を結び、お仕事を頂けるようになりました。ありがたい限りです。
コロナ禍になって、東京から地方への移住を検討している人もいると思います。起業・独立をして間もない、または検討している方で仕事への不安がある人はとにかくいろんな人に会いまくると道は開けて来ると思います。
とはいえ、「知らない土地で人と出会うにはどうすればいいのだろう」と不安を抱える人もいると思います。そこで、僕が拠点を構える福岡にあるスペースを簡単に紹介します。
【起業相談も兼ねるなら】
※ウィズスクエア福岡
『ともに暮らす . com』を運営しているウィズスクエア福岡には起業家や起業家の卵が集まり、さまざまな交流イベントが開かれています。
※スタートアップカフェ& fgn(Fukuoka Growth Next)
福岡市とTSUTAYAがタッグを組み、廃校となった小学校を改装して造ったスペース。スタートアップカフェでは、創業を志す方をサポートするため、起業の準備や相談ができます。また、同じ建物内にあるfgnは官民共働型のスタートアップ支援施設で、福岡から将来のユニコーン企業を生み出すことをミッションに掲げています。
※Co-working & Co-learning Space「Q」
博多駅の構内にあり、福岡市内では抜群の利便性を誇ります。また、コワーキング&シェアオフィスプランも多様なプランがあります。会員同士の交流会イベントも定期的に行われています。
【現地の人との交流を図るなら】
※立ち飲み居酒屋 STAND BY ME
元々は「泊まれる立ち飲み屋」として営業していますが、コロナの影響で「立ち飲み居酒屋×シェアハウスとしてリニューアルオープンしました。まるでスナックのようにお客さん同士の交流が盛んで、老若男女の出会いをつくる場所として地元では有名なお店です。
東京だろうと九州だろうと、行動力が身につけばなんとかやっていけるのではないかと。僕自身がそれを証明していると思います。
〆
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