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【温泉大国九州~貸切風呂穴場旅~】第1回 大海原の前では、恥はかき捨て?

茜の湯

「ともに暮らす . com」運営メンバーの牛島 光(うしじま・ひかる)です。九州で生まれ、九州で育ち、一つその魅力を伝えてみるかと、筆をとってみました。

九州の魅力は色々あります。美味しいごはん、豊かな自然、個性豊かな地方の歴史や文化との出会い。私が暮らす福岡では、スタートアップも盛んです。生活コストの安さから、移住も進んでいます。

そんな中、私がどうしても紹介したいのは「温泉」の魅力です!!この魅力を抜きに九州は語れません。

まだ30代なのですが、どうも温泉が好きで、休みがあれば毎週のようにどこかの温泉に行っています。温泉巡りは年をとっても続けられるので、一生趣味には困りません。何故こうも温泉好きになったのか。思い返すと、二日市温泉という温泉の近くで育った私は、中学校の部活帰りに友人と温泉に入るという生活を送っていました。当時、確か150円か200円ぐらいです。その気軽さが、私を温泉好きにしたのかもしれません。

このコラムでは、そんな温泉好きの私が、福岡から日帰り、または一泊程度で行ける貸切風呂を紹介していきたいと思います。日本全国色んな温泉がありますが、九州は都市圏から良い温泉に簡単にアクセスすることが出来ることが魅力です。特別な温泉体験というよりは、日常的に温泉に入れる喜びを感じて頂き、九州移住に関心を持ってもらえたら嬉しいです。

前置きが長くなりましたが、そろそろ本編に移ります。

【温泉大国九州~貸切温泉穴場旅~】第1回 大海原の前では、恥はかき捨てるか?

今回、紹介したいのは海上露天風呂 波の湯 茜

長崎県雲仙市小浜町に位置する温泉です。小浜町は島原半島の西側に位置し、海の温泉街として有名です。海の目の前にレトロな温泉宿が立ち並び、蒸気を立ち昇らせています。

小浜温泉の魅力
小浜温泉は古くは713年「肥前風土記」に“高来(たかく)の峰の西南より、温泉の湧出するのが見ゆ”と記されています。
現在でも全国の温泉の中で熱量・温度とともに一位を誇り、町に30カ所もある源泉は温度100度の湯を一日に15,000トンも湧きだしています。
小浜温泉は、全国でも有数の高温泉で豊富な湯量が自慢です。
芯まであたたまる温泉は、生活と密接に関係していることがまた、小浜温泉の魅力であることと思います。
※引用:小浜温泉旅館組合公式サイト

小浜(おばま)という響き。2008年頃アメリカ大統領選挙の時期からオバマ元大統領の応援をはじめ、 盛んにPRをした歴史もあります。全国に「オバマ」という地名があるのですが、雲仙市の小浜町の名前を知ったのは、この時という方もいるかもしれませんね。(なんと銅像まで立っているようです)

個人的に何より魅力と感じたのは、そのロケーションです。海、そして西側というと、思い当たることがありませんか?

そう夕日です。

天気が良い日には、さえぎる物がない海の向こうに夕日が沈み、海と町がきれいにオレンジ色に染まるようです。私は旅の行程上、お昼に立ち寄り、夕日に染まる街並みを見ることはできず、次は必ず宿泊して夕日風呂を楽しもうと心に決めたものです。

しかし、夕日がなくとも茜の湯は存分に楽しむことができます。海好きの方ならなおさらです。

茜の湯入口

まず、温泉の入り口がこちら。そことなく「どこでもドア」感がありますが、窓枠から見える景色がもう素敵ですよね。近くのホテルがフロントになっているので、そこで鍵を借りてきて入ることができます。不思議とオートロックでした。

温泉の入口

扉をくぐると階段があり、二つの部屋があります。私は空の方に入りました。この時までは「お風呂からはどれだけ海が見えるのかな?」と思っていました。海の前の温泉は結構ありますが、色んなことを考慮してか、海の目の前という温泉はあまりないためです。

海の前の温泉

ところが、簡素な脱衣所を抜けると、もうそこは海!本当に目の前です!潮の満ち引きにもよると思いますが、海の高さが目線と変わらないので、海と一体になっているような気持になります。

お湯につかって、海や空を眺めていると、自分がとけていくような気持ちになりました。貸切風呂としては広さも十分で、ゆっくりとつかることができます。

シャワーもある

シャワーもあるので、身体も洗う事ができます。ただ、シャンプーやボディソープはないので、持参するか、フロントで購入するのがよいでしょう。

難点は二つあります。

・脱衣所も含めてほぼ外なので、冬は海風で相当寒そう

・場所によっては、たぶん海側から丸見え

このロケーションである代償でしょうか、、。

丸見え問題については、一応すのこがあるので、女性はその隠されたエリアで入るとよいでしょう。私が入った時も見える範囲に漁船が数隻いましたし、たぶん向こうがその気になればこちらを見ることができそうです。私は男性なので気にせず入りましたが、気になる方は悪しからず。

「旅の恥はかき捨て」も旅の魅力ではありますが、「かき捨て」ない方がよいこともあるかもしれませんね。

蒸し釜や

お風呂とセットで楽しみたいのは、『海鮮市場蒸し釜や』です。

地獄蒸し

自分で選んだ海鮮や野菜を、定員さんが温泉の蒸気で蒸しあげてくれます。ちょうど良い蒸し具合で本当に美味しいです。

海鮮丼
じげ丼(地魚メインの海鮮丼 1,500円)

海の側の町だけあって、海鮮もとても美味しいです。活きの良さを感じます。オープン前には大勢並んでいたので、11時頃ここでご飯を食べてから、お風呂を楽しむことをお勧めします。

ジェラート

すぐ側には、オシャレなカフェや、昔ながらのお土産屋さんも立ち並んでいます。歩いて、5分ぐらいの範囲で十分楽しめる素敵なエリアでした。

施設名 波の湯 茜
住所 〒854-0517 長崎県雲仙市小浜町マリーナ20
料金 2,000円 (最大4名様まで)

電話番号 0957-76-0881

アクセスは、航路、陸路、海路、様々なルートがあります。詳しくは、小浜温泉旅館組合公式サイトで紹介されているので、そちらをご覧ください。福岡からのおすすめは、熊本県の長洲港ターミナルから有明フェリーで島原半島にわたることです。福岡市内から1時間半ほどで港まで行けますし、有明フェリーは軽自動車と乗客2名で2,500円と、車両船便では驚きの安さ!思い立ったら、福岡から日帰りでも行ける海の貸切風呂。ぜひ、体験してみてくださいね。

2021年11月作成

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