【移住コラム】どこで暮らしていようとも 東京の「1次情報」を持つ人々との対面交流は欠かせない
先日、東京に行ったときにウィズスクエア・GLOXIA銀座店を利用しました。2023年3月から、ウィズスクエア銀座店の会員も相互利用が可能になり、初めてお邪魔しました。
東京では、カフェなどでコーヒーを飲みながらパソコンのキーボードをカタカタ打ちながら作業していますが、困るのがZoomなどでの打ち合わせです。コロナ禍でリモートワークが定着して、カフェで作業しているビジネスパーソンも見かけるようになりましたが、声出しが迷惑なのか、オンラインミーティングを禁止するカフェも多くなりました。
私はオンラインでのミーティングがあるときは、ホテルの部屋や鉄道の駅構内にあるテレワークスペース、カラオケボックスの個室を借りています。福岡と東京でウィズスクエアが利用できるようになったので、ますます便利になります。
地方と都会の情報格差はなくなりつつあるけど…
インターネットの発達により、都会と地方の間での情報格差はなくなりつつあります。パソコンやスマホで手軽に情報を取りにいけるので、福岡でも東京でも得られる情報は全く同じになりました。
九州・福岡に拠点を持つのは私個人としては大きなメリットですが、少ないながらデメリットがあります。
それは東京で暮らし、仕事をしている人の話を聞く機会が減ることです。
Zoomなどで対応することもできますが、やはり実際に会って会話をしてやり取りをするのは価値があります。最も大きな価値は「対面で会話した」ということ。コロナ禍が始まった2020年春は日本全国至る場所でZoom交流会やZoom飲み会が繰り広げられました。
もちろん良いこともありました。「電話以上、対面未満」というパソコンやスマホ越しに相手とやり取りするという新しい文化が生まれたのは、コロナがあったからです。私の仕事に関しては生産性が上がりましたし、福岡に居ながらにして東京の人たちと仕事のやり取りができるようになりました。Zoomだけでなく、slackやChatworkを駆使してテキストのコミュニケーションも活発になりました。
しかし、私はその状態に対してちょっとした違和感も覚えました。
「仕事って、それでいいんだっけ」と。
仕事は人と人とが出会って生まれます。独立してから特に強く意識している言葉です。私は独立して個人で仕事をしているので、人と出会わないと仕事が生まれないんです。コロナ禍になって、オンラインやテキストでのやり取りが増えてから、対面で会ったことがないけど一緒に仕事をする人が数人います。コミュニケーションは良好ですが、「そういえばまだ一度も対面で会ったことがありませんね」というやり取りもちらほら。
こうした環境が悪いわけではありませんが、「人が好き」という価値観を持つ私から見ると、どこか物足りないんですね。
福岡でも、リアル開催のイベントや勉強会もコロナ前に戻りつつあります。ウィズスクエア福岡でもリアル開催イベントが多くなりました。私もクラウドファンディングセミナーを実施しましたし、これはハイブリッド(オンラインも同時並行)開催になりました。
活きた1次情報を手に入れよ
話を戻します。オンラインでのやり取りは悪くはありませんが、組織に属さない人たち、起業家やフリーランスは人との出会いをとにかく重視します。コロナ禍も、もうすぐ明けます。人によってはもともとなかったという考えもあるし、これから死ぬまでコロナ対策だと考えることもあるでしょう。それぞれの価値観で生きてもらえればいいのですが、「ともに暮らす」私たちには、やはり対面で出会う環境は必須です。
トレンドや流行が生まれる東京で暮らし、生活する人との交流は刺激的です。何より、様々な人がいる。九州・福岡よりも多様性を認め合っているし、活きた情報「1次情報」を持っている人が本当に多い。感度の高さはやはり首都・東京を名乗るだけはあります。
東京で得た刺激や情報を福岡に持ち帰ることで、新たな価値創造につながります。福岡と東京の良いところを掛けあわせることで、より豊かな暮らしやビジネスを展開していくことができるでしょう。福岡と東京の双方のメリットを最大限活用し、自身の成長やキャリア形成を充実させることが可能となります。
私と同じように地方と都会を行き来する方々は、東京で情報を集められる環境を整えるべきです。自身の感度を高めることが、ビジネスや人間関係の向上に繋がっていきます。
木村公洋(きむら・きみひろ)さん 移住コラム
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