【移住コラム】新たな挑戦の一歩に活用したいクラウドファンディング 3大プラットフォーム&注目株の比較と特徴
中小企業や個人事業主における資金調達の手段として定着しつつある「クラウドファンディング」。東京や大阪といった大都市圏から福岡に移住して何か新しいことを始めようと考えている人にとって、クラウドファンディングは貴重なPRの場でもあります。
実は今後、わたしが入居しているコワーキングスペース「ウィズスクエア福岡」にて、クラウドファンディングに関する勉強会・セミナーを開催する運びとなりました。今回は、主なクラウドファンディングサービスを比較しつつ、どんな挑戦がどのクラウドファンディングサイトに適しているのかを解説していきます。
そもそもクラウドファンディングとは？の解説については、このサイトに詳しく書かれているので、こちらを参照にしてみてくださいませ。
https://camp-fire.jp/academy/articles/article-1
（CAMPFIREサイトより引用）
オールマイティな万能型「CAMPFIRE」
日本では様々なクラウドファンディングのプラットフォームが存在します。その中でも、まずは日本における3大プラットフォームと呼ばれている「CAMPFIRE」「READY FOR」「Makuake」について、特徴別に紹介していきます。
まずは「CAMPFIRE」です。
引用：campfire.jp
CAMPFIREの特徴を一言で書くと「オーソドックスな万能型」でしょうか。国内最大のクラウドファンディングの強みを活かし、様々なジャンルのプロジェクトが掲載されています。
「フード・飲食」をはじめ、「ガジェット・テクノロジー」「地域活性化」「ソーシャルグッド」「音楽」などまんべんなく掲載されています。
わたしもいくつかのプロジェクトに関わりました。例えば滋賀県の料亭さんのプロジェクトでは、文章作成と構成を担当しました。滋賀県の活性化と、地元の高級魚として知られるビワサーモンのPRを掛けあわせ、無事に目標金額を達成しました。
引用：campfire.jp
また、CAMPFIREでは、クラウドファンディングに初めて挑戦する方向けに「CAMPFIRE ACADEMY」というサイトを設け、基礎的な知識から学ぶことができます。クラウドファンディングに挑戦したいけど、不安を感じる人はこちらから取り組んでみてはいかがでしょうか。
ソーシャルグッドに特化した「READY FOR」
READY FORは2011年3月に誕生した日本初のクラウドファンディングプラットフォームです。最大の特徴は「社会貢献型・ソーシャルグッド」なプロジェクトに特化していることです。
施設の存続、町の再生、動物保護に国際貢献など、プロジェクト一覧のページをざっと見渡すだけでも、その特徴を垣間見ることが出来ます。
引用：readyfor.jp
上の画像は私がテキストサポートをさせていただいたプロジェクトです。発展途上国の課題解決に挑む社会起業家を投資という形でサポートする認定NPO法人「NPO法人ARUN Seed(アルンシード)」のプロジェクトは最終的に550万円もの支援を集めました。
コロナ禍において、日本から発展途上国の社会起業家に送ったエールが、このような形で反映されるのもREADY FORならではの特徴となっています。
「街作りを盛り上げたい」「●●を救いたい」と思ってクラウドファンディングに挑戦したいと感じている人はREADY FORで挑戦するのがいいかもしれません。
「応援購入サービス」新しいプロダクトに特化したMakuake
3大プラットフォーム「Makuake」の最大の特徴はMakuake自体がクラウドファンディングという言葉を使わず、「まだ世の中にないものやストーリーあふれるチャレンジが集まる「アタラシイものや体験の応援購入サービス」と定義している点。
引用：makuake.com
プロジェクトへの投資・寄付というよりは「新しい商品、新しいお店はないかな？」という目的でMakuakeを利用する人がほとんど。極端に言えば新しいコンセプトのお店や商品などを作ってみたいという人に適していると思います。
例えば福岡九州という点では、「九州アイランド」というプロジェクトが話題となりました。九州の事業者がMakuakeを使って新商品を作り、全国および世界に展開しています。
引用：makkuake.com
また、九州の中小企業の「アトツギ」たちが自分たちの会社のリソースを活かした新商品作りに挑戦。「ISSIN福岡2022」プロジェクトとして、全てのプロジェクトで目標金額を達成しました。
引用：makuake.com
2022年誕生。掲載手数料0円のFor Good
最後に私が注目するクラウドファンディングプラットフォームを紹介します。
引用：rescuex.jp
ソーシャルグッドなプロジェクトを通してよりよい社会を目指す、掲載手数料0円のクラウドファンディングのプラットフォームFor Good(フォーグッド）です。
従来のクラウドファンディングでは集まった金額の9〜17％程度が手数料として差し引かれていましたが、 For Good は掲載手数料が0円。これが最大の特徴です。そのため、集まった資金を全額受け取ることができます。
プロジェクトの多くはソーシャルグッドのプロジェクトが多く、多くのプロジェクトで目標金額を達成し、注目度が高まっています。
最近では福岡の高校生たちが文化祭の資金集めに利用し、100万円を達成。話題になりました。
引用：rescuex.jp
あなたの挑戦を形にしましょう！
支援してくれる人を集めることで、今までやりたくても出来なかったことに気軽にチャレンジできる世の中になりました。それを叶える手段のひとつがクラウドファンディングです。
クラウドファンディング出品者に対するリターンは、日本全国どこからでもできますし、応援コメントや購入者を見れば誰が自分に支援してくれているかも一目瞭然。これまで自分に関わってくれた多くの仲間に挑戦の意思を見せ、お祭りのようにPRをすることであなた自身からムーブメントを起こすことも夢ではありません。
あなたの挑戦が形になり、実を結ぶ。この記事がその一助になればと思います。
2023年1月のクラウドファンディングセミナーを開催することになりました。ご興味ある方はぜひこちらにもご参加ください！
木村公洋（きむら・きみひろ）さん 移住コラム
【移住コラム】自分を知ってもらう行動力があれば、東京でも地方でも何とかなる
【移住コラム】ジャズドラマーから社会起業家へ 全ての人が「自分らしく働く社会を実現する」世界を（前半）
【移住コラム】僕の夢は「ソーシャルじじい」になること 福岡の社会起業家が展望する未来とは（後半）
【移住コラム】サンフランシスコの刺激を求めて “異国の地”だった福岡にIターン移住（久保田啓介さんインタビュー：前編）
【移住コラム】宇宙をテーマに新しい教育プログラムをつくる 街に惹かれた福岡に「恩返しをしていきたい」（久保田啓介さんインタビュー：後編）
【移住コラム】転勤で福岡に。コンパクトな街だから叶う新しい人とのつながり 菅澤想さんインタビュー
この記事へのコメントはありません。