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【移住コラム】移住して2年、今の私が住みたい街と 「集団的暮らし方」と「起業」から見る移住の本質

2020年11月に福岡に移住してから、2年が過ぎました。たまに東京に行くと、移動時間の長さだけでなく、東京駅や渋谷駅で見るビル群を見て、そのスケールに圧倒されてしまいます。東京には35年近く住んでいて、東京の景色や日常が当たり前だった2年前と比べると、すっかり福岡に馴染んだのだなと感じます。

福岡市の推計によると、2022年12月1日現在の福岡市の人口は前月よりも686人増えて163万2773人。毎月数百人ペースで増え続けています。コロナ禍になって働くスタイルや自分らしい生き方を求めて首都圏や関西圏からの移住をしている人が増えているのでしょう。

そんな私もコロナ禍になって生き方・働き方を考えるようになり、結果的に福岡にやってきました。その決断は結果的に良かったと思っています。私という人間が福岡に合っていたのか、福岡の街と人が私を受け入れてくれたのか、どちらかは分かりませんが、楽しく暮らしております。

今回は首都圏や関西圏の方で、「移住先で福岡って興味あるけど、移住した人の声を聞きたい」という要望があるという前提で、「移住して2年経ってわかった福岡のコト」というテーマで書き進めていきます。

移住したらどこに住むべきか?

福岡といっても県内には市町村が60あります。福岡市のような160万都市もあれば、第2の都市である北九州市もあり、首都圏に住む人からみればどちらも同じように感じるかもしれません。

以前のコラムにも書きましたが、私の場合、定期的に東京に行くという生活を思い描いていたので、住むのは福岡市、最寄り駅は地下鉄空港線を希望していました。友人の紹介で薬院の不動産仲介業者の方に物件を選んでいただき、結果的に中洲川端駅近くのマンションに住むことになりました。現在もそのマンションに住んでいて、移動の面ではとても快適に過ごしています。

そもそも私は福岡市の中心部に友人が多くいたので、福岡市以外の選択肢はありませんでした。例えば北九州市に住んで電車やバスで移動する手段もありますが、自分で住む場所を選べるのであれば利便性を考えても福岡市のほうが良いと思います。

その上で、仮に今の私が福岡で家を探すとしたら、薬院周辺で検討すると思います。空港線ではなく、地下鉄七隈線や西鉄の駅になるのですが、博多駅まではタクシーやバスで15分程度でいけます。歩くのが苦ではないという人は薬院駅から博多駅まで25分程度で行くことも可能です。

さらに朗報なのは地下鉄七隈線が2023年3月27日、天神南駅から博多駅まで延伸する予定になっていることです。バスやタクシーだと道路の混雑状況もあって、予定通りにつくか心配な時もありますが、地下鉄なら基本的に時刻表通りに動きます。薬院から博多までは七隈線で10分未満で着きます。博多駅から空港線に乗り換えれば約5分で福岡空港に着くので、非常に便利になります。

福岡市の2大繁華街は博多と天神です。薬院周辺に住めば天神までは歩いて行くことも可能ですし、博多駅なら延伸した七隈線で移動することも可能になります。また、福岡市には自転車のシェアリングサービス「チャリチャリ」が普及していますので、自転車で天神や博多に行くこともできます。東京と違って福岡は平坦な道が多いので、自転車で移動をする人も多いので、自転車を買って移動するのもアリかもしれません。

どんな交流をすべきか

私の場合、移住前からいた友人との交流に始まり、そこから紹介などをしてもらって交流を広げていきました。福岡出身の東京の友人から「きむ兄に紹介したい人がいる」と紹介してもらって、紹介した本人がいない中で「初めましてランチ」をしたこともありました。その方とは2022年、仕事でご一緒することも多く、非常に恵まれたものとなりました。

移住して特に感じたこととしては「仕事は人と人との交流から生まれる」ものだということ。フリーランスを17年やっている私としては仕事の能力も大切ですが、「人間としての能力」がそれ以上に大切だと。

どんなに仕事の能力が高くても、一緒に仕事をするなら気持ちよく楽しく仕事をしたいものです。福岡は「人との距離感」が東京と違うので、振る舞いの一つ一つがいろんな方々に見られているという意識で臨んだほうが良いと思います。

どんな店に行くべきか?

福岡は飲食店が非常に多いです。特にチェーン店よりも個人経営規模の店が多い印象です。それこそたくさんのお店がありますが、福岡に移住したからには東京の人に「福岡っていいところだよー。とりあえず遊びにおいでよ」と言ってアテンドをして、楽しんでもらいたいものです。

そんな時にオススメなのが、私もコラム連載をさせていただいているウェブメディア「フクリパ」です。最新のグルメ情報だけでなく、様々な目線で福岡の「今と未来」を切り取っています。

こちらの記事は福岡に広がりつつある「アジフライブーム」を取り上げた記事。こうした記事をはじめ、福岡にはたくさんの魅力が詰まっているんだということを実感します。

まとめ

移住して2年が経って福岡の住人になって、物事を考えるときの視野が広がりました。これまでずっと東京目線で物事を考えてきて、それが自分のスタンダードだったので、福岡に来て未体験の文化を見て感じてみて、自分の中のスタンダードが変わりました。

これは「ともに暮らす.com」のテーマでもある「集団的暮らし方」と「起業」に照らし合わせても、非常に有意義なことだと思います。集団的な暮らしで暮らしていくには相互尊重の精神が必要ですし、起業をするということはビジネスモデルだけでなく、人間性も問われていきます。

私の持論として、人間が成長するには刺激が必要だと思います。ここでの「刺激」とは人と人との出会いです。人生は最終的に「どれだけ多くの人と会ったもん勝ち」だと思っているので、2023年も様々な出会いを楽しみたいと思います。

移住コラム

木村公洋(きむら・きみひろ)さん 移住コラム

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