【移住情報】山口県萩市
緊急事態宣言も解除され、人と会う機会が増えてきた今日この頃。
皆さまはいかがお過ごしですか?
私、東京都在住のフォトライター・奏(かなで)ララは、先日「干し芋」を持ち寄って食べ比べをするイベントに参加しました。そこで出会った親子が、最近東京と福岡県糸島市の二拠点生活を始めたと知り、とても驚きました。
なぜなら、糸島市は、この【移住情報】第一回目で取り上げていたからです。
今後、その親子がどのような糸島ライフを過ごしていくのか注目していくのとともに、皆さまにお伝えしたい移住・起業情報があれば、随時更新していきたいと思います。
起業家やこれから起業を考えている人に、九州や沖縄県、山口県の移住情報をお届けする「ともに暮らす.com」(トモクラ)の【移住情報】。
今回は、私が、佐賀県に住んでいた幼少期に訪れて印象的だった「萩城」のある街、山口県・萩市を取り上げます。
【歴史、文化、そして美しい自然にあふれる、山口県・萩市】
萩市は人口約4万人。山口県北部の日本海に面し、東は島根県境から西は長門市まで、南は山口市、美祢市に接しています。
“明治維新胎動の地” であり歴史が息づく・萩は、屋根のない広い博物館の「萩まちじゅう博物館」や、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」、2018年に誕生した、太古の火山活動で形成された絶景スポットの「萩ジオパーク」など、歴史、文化、そして美しい自然とみどころがいっぱいです。
また江戸時代に毛利氏が治める長州藩の本拠地となった城下町(萩城下町)として有名で、2015年に放送された大河ドラマ『花燃ゆ』は萩市が舞台になっています。
【気になる移住支援金・移住創業支援金について】
萩市では、山口県と連携して、萩市へ移住される方または移住して創業される方に対し、支援金を支給します。
・支給金額・・・100万円(単身の場合は60万円)
*移住創業の場合
山口県の「やまぐち創業補助金」(申請窓口:(公財)やまぐち産業振興財団)の交付決定を受けてから1年以内に申請が必要です。
これは、東京一極集中を改め、労働力を地方へ分散することにより、地域の企業等の人手不足の解消による地域活性化を目的とする事業です。
東京23区(在住者または東京圏のうち法で定める条件不利地域以外からの通勤者)から萩市へ移住を検討されている方は、こちらをご確認ください。
萩市商工振興課HP https://www.city.hagi.lg.jp/soshiki/49/h30970.html
*萩市移住創業チャレンジ支援事業
萩市では、県外から萩市に創業を目的として移住される方を対象に、山口県及び萩山口信用金庫と連携して、開業経費等に係る補助金を支給しています。
・支給額・・・萩市・山口県・萩山口信用金庫より最大各50万円(最大150万円)
*補助対象者
住民票を異動し、市内に事業の本拠を定める場合に限ります。
萩市商工振興課HP https://www.city.hagi.lg.jp/soshiki/49/h34416.html
【萩はチャレンジする人に楽しいまち・実際に移住×起業した先輩方の声】
*多くの地元客・観光客の方々が利用する萩のメインショッピングストリート、萩・田町商店街で接骨院を開業した柳本武人さん。
——移住のきっかけを教えてください。
萩に住む妻の両親の事や子どもの教育の事、
自分の仕事の事を考慮し、子どもが小学校に入学するのを機に、妻の実家のある山口県への移住を検討しはじめました。
その後、独立開業をする方向で東京で開催された『UJIターン創業セミナー』に参加しました。
山口県内で行政の事業支援の手厚く、人口密度の高い市町村を中心に開業を考えていましたが、萩市役所の職員の方が一番親切に対応してくださったことと、最終的に子どもが実家でのびのびとしているのを目の当たりにし、萩への移住を決めました。
——萩の印象をお聞かせください。
心地いい不便さと、治安の良い街。家から水着で海に行けて、釣りにも最高。水と空気が綺麗な田舎街。
子どもと女性は気さくに話しかけてくれ、男性はシャイな方が多い。歴史情緒あふれる街。
菊ヶ浜の5月は夜波が光り、8月は指月山に沈む夕日が美しいです。
あと、萩夏祭りの『お船揺』は一見の価値ありです!
——移住の際に困ったことはありますか?
萩の土地勘がなかなか掴めず、迷路のような城下町の道に慣れるまでの間は、大変苦戦しました。
——これから移住を検討している方にアドバイスをお願いします。
大きな空き家物件が格安で借りられる田舎だから、さぞや素晴らしい環境が待っているなんて事はありません。
時間の尺はどこに住んでいても変わるものではないので、田舎だからのんびりゆったりとした時間で働けるなんて事もありません。
『何でもチャレンジして自分でやってみる』という方には、チャンスがゴロゴロ転がっていて、本当に楽しい街です。照れずに地域に入ろうとする意識を出せば、周囲の方が優しいのできっと手助けしてくれるはずです。
○萩・やなぎもと接骨院
所在地 : 萩市東田町134
電 話 : 0838-21-5900
引用サイト・萩暮らし応援サイト https://www.city.hagi.lg.jp/site/teijyu/h22155.html
*インターネット通販を日本で。
26年住んでいたスウェーデンから萩市へIターンされたレナートさん・新方さんご夫妻
26年の北欧生活の後、スウェーデン人のご主人とともに、2014年に日本に帰国された、新方千寿子(にいがたちずこ)さん。帰国後の移住先として選んだのが、萩市の椿東地区です。
2015年4月には、自宅近くの古民家に、北欧アンティークギャラリー「ルミナリア」をオープンしました。
—— Iターンされるまではどのようなことをされていましたか?
大学を卒業し、予備校に2年間勤務した後、興味のあったスウェーデンに渡り、数年後には主人と結婚、まもなく双子の息子を出産。結局26年余りスウェーデンに住みました。その後、子育てが一段落し、子どもたちが大学のある町に引っ越して、夫婦二人になった後、2011年に日本向け北欧アンティーク雑貨のインターネット通販を始めました。
——移住を考え始めたきっかけは何ですか?
子どもたちも成人し、主人も退職していますので、寒い気候のスウェーデンから、もっと温暖で、新鮮な魚介類が食べられる土地へ移住したいと思うようになりました。
元々主人の希望が温暖な土地に引っ越したいということでしたので、賛成してくれました。
——移住先に萩を選んだ理由は?
初めは、移住先に、欧州内のポルトガル等も考えましたが、結局、食べ物の関係と、インターネット通販を日本で本格的にやってみたいという思いもありましたので、日本に決めました。何度も日本を訪れて、日本文化にも関心がある主人は、日本への移住に大賛成でした。
また、主人からは、静かで、できれば海の近くの土地に暮らしたいという希望もありましたので、日本での移住先を検討していたところ、インターネットサイトから萩市の空き家バンクを知りました。
2013年の秋に現在住んでいる鶴江の家を見学し、海のそばという立地を気に入り購入しました。萩を訪れたのは、二人ともその時が初めてでした。
萩は観光地としての知名度もあり、歴史的文化的な町である所がとても気に入りました。
——萩に住んでみて意外だったこと、驚いたことはありますか?
海のそばなので、魚介類にはある程度期待はしていましたが、萩産の魚介類の、安さ、新鮮さは予想以上でした。また、地元産の野菜や果物の豊富さにも驚きました。
反対に悪い面では、1月の寒さは予想外でした。この海辺の鶴江でも、積もることはありませんが、雪は降ります。
——最後にこれから移住される人に向けてのメッセージをお願いします。
私は50代で萩に移住してきましたが、30代40代の子育てをしている世代の方たちにもっと多く、萩へ移住していただきたいと思います。萩は、子どもを育てるのに、とても良い所だと思います。
○北欧アンティークギャラリー「ルミナリア」
〒758-0011 萩市椿東3943-1
Facebook https://www.facebook.com/gallery.luminaria/
通販サイト http://luminaria.ocnk.net/
引用サイト・萩暮らし応援サイト https://www.city.hagi.lg.jp/site/teijyu/h13226.html
【まとめ】
私が幼少期に萩城や萩城城下町を訪れたとき、江戸時代にタイムスリップしたかのように錯覚したことを、いまでも鮮明に覚えています。
移住・起業以外でも言えることですが、ただ待っているだけではなく自らが行動を起こすことで、思いもよらないご縁やチャンスに巡り合えるはずです。
歴史情緒あふれる萩市で起業・移住に少しても興味があれば、まず出来ることから行動をおこしてみてはいかがでしょうか。
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