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思考する生活 Life of Thinking 第五回目『天才と呼ばれている人々について〜私が出会った天才たち』

皆さんは天才、という言葉から誰を連想するであろうか?
レオナルド・ダ・ヴィンチ、アインシュタイン、ピカソ、ポールマッカートニー、スティーブ・ジョブス、大谷翔平、等々
天才とは天性の素質に恵まれた才能を発揮し、今まで誰もが為し得なかった偉大な事を成し遂げ世の中を劇的に変えた人と言えるであろう。

20年ぐらい前のアップルのコマーシャルにThink Differentというキャンペーンがあった。
一時、会社を追い出されていたスティーブジョブスが復活した際のブランディングキャンペーンである。
このキャンペーンのコピーは下記のとおりであった。

クレージーな人たちがいる
はみ出し者、反逆者、厄介者と呼ばれる人達
彼らはクレージーと言われるが 私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると本気で信じる人達こそが
本当に世界を変えているのだから

この原稿の冒頭で出てきたピカソやアインシュタインなど天才と呼ばれている人々のビジュアルに”Think Different”のコピーが組み合わされていた。
このキャンーペーンには手塚治虫、黒澤明も登場していた。

このアップルの過去の広告にあるように、一般的には天才は****と紙一重、というイメージが大きい。(****は皆さんのご想像にお任せする)

さて、ここから私が出会った2人の天才について記していきたいと思う。

まずは発明家兼経営者のAさん
瓶の王冠を片手で開けられる栓抜きや知育玩具などを発明し製造から販売までの一気通貫のビジネスを開発した発明家兼経営者のAさんは私が生まれて初めて出会った天才であった。
瓶の王冠を片手で開けられる栓抜きを発明した経緯がとても面白い。
長年、彼の趣味は将棋であった。
時間を見つけては町の将棋道場に通って将棋を打っていた。
彼の将棋の友は瓶ビールでありここぞの一手を打つ前にビールをグィッっと一杯やるのが将棋の楽しみでもあった。
しかしながら栓抜きでビールの王冠を開けるとなると両手が塞がってしまう。打ち手を思いついても両手が塞がってしまい、リズムよく駒を将棋盤におけないことがママにしてありそれが悩みであった。

それから幾ばくかの時が過ぎて、片手で王冠を抜くことが出来る栓抜きを発明した。
その栓抜きは将棋仲間から評判を呼び、「是非、私にもひとつ欲しい」とクチコミでグングンと広がりその度にハンドメイドで片手で開けられる栓抜きを作ったのである。
そんなある時に商品化について思い立ったのである。
しかも販売用の商品、としてではなく、ビール会社のノベルティ(おまけ)として思いついたのだ。
このアイデアは大当たりをし大手ビールメーカーから大量の発注があり片手で開けられる栓抜きは一世を風靡した。
ところが瓶ビールから缶ビールの時代になるにつれてこの片手で開けられる栓抜きの需要はだんだんと落ちてゆき苦境に立たされる事となった。

そこでAさんは発想の転換をはかり、今度はなんでも作れるブロックを発明した。
このブロック、大人の趣味として作ったのであるが当初は全く売れなかった。
ブロックのために新たに生産工場も作ったのだが肝心の商品が売れず会社は倒産の危機に直面した。
そんな時にAさんが立ち寄った書店に商品を置いてもらったところ、飛ぶように売れたのであった。商品を購入したのは小さい子どもを持つ親であったのだ。
それから書店をどんどん開拓していった。商品は加速度的に売れていったのであった。
当初の大人の趣味から子どものための知育玩具として発明・開発した本人が予想だにしない展開で大成功を収めたのである。

私がAさんから言われたことで印象深い一言がある。
“真理と真実の違い、わかりますか?”
私がうーーんと唸っていると彼はすかさずこう答えた。
“宗教は真理であり、真実ではないのです。”
Aさんは常に真実と向き合い、誰もが体験したことのない新たな真実を作る天才である。

二人目の天才は元私の上司であるBさんだ。
Aさんと同様に今まで世の中になかったモノやサービスを発明した人である。
今や我々はインターネットとは切っても切れない関係にある。
日頃手にしているスマホは今から15年前に故スティーブ・ジョブスによって世の中にデビューをした。
スマホが世の中から出る前は、電話機能に簡単な通信機能がついているガラケー(ガラパゴス携帯電話)が主流であった。
このガラケーの時代に世界ではじめて恋愛占いサイトを作ったのがBさんである。
午前0時を回るとともに、その日の運勢がアップデートされ配信されるのだ。
こちらは爆発的なヒットコンテンツとなった。
またBさんは犬の翻訳機の開発メンバーとして世界に名だたるイグノーベル賞の受賞でもある。

彼はもともと名だたる重電機械メーカーで原発などのエンジニアをしていた。
とあることがきっかけでグループ会社のエンタテイメント部門の人たちと交流するうちに重電分野よりもコンテンツ分野に興味の目が向くようになり会社を辞めてフリーのプランナーとして色々な会社と仕事をするようになる。
もともと理系のエンジニアであったBさんは技術がわかりかつエンタメ系のセンスもある人なのでソフトとハード両面から切り込んでさまざまな分野で活躍するようになったのだ。
その後、会社役員となり一時期私の上司となった。

彼のライフワークはUFOと宇宙人なのだ。
あの未確認飛行物体を追って宇宙人とコミュニケーションすることが彼の一生をかけたシゴトなのである。
私は以前、彼からハンディタイプの自作のUFO探知機をもらった事がある。
UFOが近く現れるとこの探知機がけたたましく音を立てて鳴るそうなのだが私は1回も鳴った状態を経験した事がない。
またこのUFO探知機には宇宙人チェッカーも付いており宇宙人がこの探知機に触れると、これまたけたたましく音を立てるのだそうだ。
この探知機に反応した私の友人、知人は残念ながらまだいない。

さて、AさんもBさんも実は地球人ではないのではないかと最近、私は思っている。
宇宙、つまり彼らが住んでいる星にごくごく普通に存在するモノやサービスを地球に輸入しているだけなのではなかろうか?と思うのだ。

世の中で天才と呼ばれている人々は先ほど述べたアップルのコマーシャルメッセージのように世の中からクレージーと呼ばれてしまうのだが、それはいくつもある惑星の中の地球という星の中だけのことではなかろうか?
宇宙は果てしなく広く地球はその中で米粒のようなものなのだ。
あなたの近くにいる地球人の姿をした宇宙人をリスペクトしなければいけない。

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